・京都市に生まれる。
・4歳で北海道釧路市に引っ越し、釧路市立城山小学校、湖畔小学校に通う。
・東京に転居。小金井第三小学校、小平第四中学校に通う。
・東京都立立川高等学校に入学、卒業。
・早稲田大学第一文学部人文専攻に入学。社会科学部の掛下栄一郎先生の薫陶を受ける。
・早大卒業後、出版社に勤務するも、将来に疑問を持ち退社。人生を模索する。
・東京大学文学部美学芸術学専修課程に入学。音楽を哲学的・美学的に研究してみたい、というのが動機であった。当時の研究室は、佐々木健一先生と藤田一美先生が指導教授。両先生から学問研究の基礎を教わった。お二人の先生は、研究の厳しさを身をもって示されていたが、その意味で、今日の私の原点は両先生にある。
・東大学部時代の私の同期で研究者になっているのは、成城大学の木村建哉君と大分大学の松田聡君。思い起こせば、当時、安西信一さんと大石昌史さんが院生で、村山康男さんが助手でいらっしゃったのだが、三人の方の声をもう聞くことができないのかと思うと、胸が締め付けられる。
・卒論執筆に悪戦苦闘の末、何とか東大を卒業。
・卒論のテーマを継続することを考え、思い切って大阪大学大学院の谷村晃先生の門を叩く。ただ、谷村先生は私が入学した翌年の3月で定年退官された。
・大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。
・博士後期課程に進学し、神林恒道・上倉庸敬両先生の許で研鑽を積む。
・後期課程2年在学時に、大阪芸術大学大学院芸術文化研究科長となっておられた谷村先生から、大学院専任助手にならないかとのお誘いがあった。
・1995年、阪大大学院博士後期課程を中退し、大阪芸術大学大学院専任助手に着任。その後、大阪芸大芸術学部専任講師、助教授、准教授を経て、現在、同大学教授。美学や音楽哲学、映画音楽などの研究を進めている。中でも、20世紀前半のフランスにおける美学や藝術哲学の動向に注目している。
次の3領域が、私の専門分野と言えば専門である。
◎哲学的美学
哲学者たちの美と藝術に対する見解を、私なりに解釈することを目論んでいる。個々の哲学者の個別的・専門的研究というよりはむしろ、その美学思想の特質を炙り出すことに重きを置いている。
◎音楽哲学
音楽とは何か、何をもって音の集まりを音楽と呼ぶのか。音楽に対するそのような哲学的反省が、私の研究の出発点。具体的な作業としては、個々の音楽作品や、音楽が重要な役割を演じている映画作品などを、当の作品に即して時間論的に解釈することが基本。
◎時 間 論
時間とは何か。なかなかの難問である。人間のあからさまな有限性を示す時間についての問いが、藝術やアートの中に刻み込まれているかもしれない、と思う。
❖ 藝術やアートについて、私の家内は感性的な捉え方をするが、それが結構いいヒントになったりする。
美学会
現在:西部会委員/学会誌『美学』西部会編集委員代表
日本音楽学会
日本映像学会
意匠学会
広島芸術学会
文芸学研究会
International Association for Aesthetics